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第5回日本基督教団改革長老教会協議会宣言

しかし、神の言葉はつながれていません。 わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きるようになる。 耐え忍ぶなら、キリストと共に支配するようになる。 キリストを否むなら、キリストも私たちを否まれる。 わたしたちが誠実でなくても、キリストは常に真実であられる。 キリストは御自身を否むことができないからである。 テモテヘの手紙二第2章9,11-13節

 1985年、日本基督教団鎌倉雪ノ下教会において第1回協議会を開催した私たちは、 それ以来、10年の年月を経て、その第5回協議会を、ここ日本基督教団富士見町教会 において開催いたしました。これまでに私どもに与えられた、期待を越える恵みを改め て感謝すると共に、なお足らぬ私どもの努力を顧み、また祖国日本の現状、日本基督教 団の更に深まりつつある危機を認識しつつ、これからの私どもの運動を展望し、参加者 の心をひとつにして、本協議会の名において、私たちの決意を新たに表明いたします。

 時あたかも敗戦後50年の歴史を記念する年であります。今日、日本は、敗戦直後の 荒野の如き国土に立った時には、まったく予想もしていなかった豊かさを誇る国となり ましたが、それと共に、さまざまな杜会的問題を孕むこととなり、特に今日の精神的窮 乏の現実には胸を痛めるものがあります。私たちキリスト者の責任を改めて思います。 キリストの教会の伝道は、必ずしも振るわず、私たちの怠慢を悔い改めなければなりま せん。しかも、戦後の一時期、伝道昂揚の時、キリスト者となって教会の働きを支える ようになった信徒たち、伝道者としてのお召を受けて献身し、教会に仕えてきた牧師た ちが、高齢に達し、世代交代は避けられなくなっております。

 この間に、宣教の使命を担いつつ、合同教会の新しい形成を目ざして再出発したはず の日本基督教団は、今日、かえってキリストの教会としての実質を失いつつあります。 長く教会会議を正しく行い得ておりません。聖書に対する正統的な態度を共通にする とは言えなくなり、日本基督教団信仰告白は、信仰基準としての位置を確立せず、そ のために信頼できる形で教会の牧師を立てることができなくなっております。特に最 近においては、未受洗者の聖餐陪餐を積極的に行う教会も増加しております。私たち はこれらの現象に、日本基督教団が教会としての同質性・同一性を喪失し、教会相互 の信頼感が薄れ、力を併せての伝道協力が不可能になっている現実を直視せざるを得ま せん。

 私たちは、このような歩みを辿らざるを得なくなった日本基督教団の現状を憂い、そ れ故にこそ、特別な決意をもって、真実のキリストの教会の形成を願って、既に10年 間、改革長老教会協議会の運動を重ねてきたのであります。成果はなお不十分でありま すが、私たちの意図したところに誤りはなく、むしろ、ますます積極的に推進すべきで あると確信します。

 それで、これまでに公にしてきた基本線の継承を改めて確認し、以下の如く、私たち の願いと決意を新たに宣言し、互いの協力を誓い、なお多くの同志が加われるように要 望いたします。

  1. われわれが生きているときも死ぬときにも聞くべく、また従うべき唯一の神の言葉は、 われらの主イエス・キリストである。われわれは、キリストに対する信仰の告白を新たに しつつ、このキリストを証しする神の言葉としての聖書についての信仰を改めて表明する。 更に、まことの神であり、まことの人となられた、この主イエス・キリストに対する信仰 を明確に言い表したニカイア・コンスタンティノポリス信条使徒信条と共に改めて告 白する。また、これら基本信条に根ざす公同教会の形成を願い・同志の教会との交わりを 深める。
  2. われわれは、日本における公同教会の実現を、しかも・宗教改革以来の伝統に根ざし て志すが故に、その精神を具現した1890年の「日本基督教会信仰の告白」を、失って はならない教会の遺産として継承し、その伝統を受け継ぎつつ、「日本基督教団信仰告白」 を改めて告白する。そして、この信仰告白を規範とする教会の形成は改革長老教会の歴史 においてこそ、常に目ざしてきたことを確信し、日本基督教団内にあって、可能な限り、 この伝統を具体的に継承し、新たな発展を志すために共同の努力をする。
  3. 日本の国が第二次世界大戦に敗れて以来、50年の歴史を経た。やがて21世紀を迎 える。日本の国の〈神の言葉の飢饉〉の状況はいよいよ深刻である。しかも、世界も日本 も教会も、明るい将来の展望を開いているとは言い難い。教会の初心に帰り、み言葉を宣 べ伝え、真実の新生をもたらす伝道に、ますます励み・われわれの与えられた使命に生き るべき責任を改めて自覚したい。このとき、<み言葉によって常に改革される教会>とし てのわれわれの教会の真価が問われている。われわれは、信仰の告白をひとしく、主のか らだとしての教会の形成と、伝道の一層の推進を願う同志の諸教会の協力を促し、強化す るために全力を挙げる。
  4. 私どもの志を実現するために緊急のことは、神の言葉に仕える牧師たちが正しく養成 され、訓練されること、また正しい手続きをもって教会の牧師として立てられること、更 に、それぞれの任地において、務めにふさわしい熱心と知恵をもって神の言葉を学び続 け、これを宣べ伝えるために献身することである。もとより、これら牧師と共に長老会を 形成し、教会の指導・牧会の奉仕をするために選ばれた長老の働きも強められ、祝福され るものとならなければならない。本協議会は、そのようにして立てられる牧師、長老の働 きを中核とした、主のからだにふさわしい教会を、この国の、それぞれの地に建設するた めに、教会の制度を整え、純粋に福音を説教し、正しく聖礼典を執行し、秩序あり、しか も力ある礼拝をなし得るように、そして、そのようにして主イエス・キリストに従う共通 の志に生きる教会の群れを形成し得るように、共同の努力を重ねることを、ここに申し合 わせる。

 われわれは心から願う。父なる神、主なるキリスト、また聖霊が、われわれの志を祝し、 神の栄光を現すことができるようにしてくださるように。アーメン

第5回日本基督教団改革長老教会協議会参加者一同

1995年9月15目


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